~ワクチン後遺症患者が働きアリの法則に見出した希望~
さて、昨日は内田氏の動画から働かないアリが気になり、検索。昨日の記事↓
社会に居場所がない私にも、生きる権利がある
ヒットした、ぶーぶーざっくり解説さんの動画を見て、私の心は久しぶりに軽くなった。働きアリの法則。2:6:2の法則。この単純な比率が、私たちワクチン後遺症患者にとって、どれほど大きな救いになったか。
「サボっている」のではなく「備えている」
動画で最も印象的だったのは、働かないアリは「サボっている」のではなく「休憩して非常時に備えている」という解釈だった。これまで私は、動けない自分を責め続けてきた。でも、もしかしたら私たちも「備えている」存在なのかもしれない。
ワクチン後遺症で倒れた日から、私の生活は一変した。朝起きるだけで精一杯。仕事に行くことはおろか、家事すらままならない。周りからは「怠けている」「甘えている」と言われ続けた。でも、この動画を見て気づいた。私たちは決してサボっているわけではない。今は休養し、いつか必要とされる時のために力を蓄えているのだ。
2:6:2の法則が示す社会の真実
よく働く2割、普通に働く6割、あまり働かない2割。この比率は働きアリの世界だけでなく、人間社会でも同じだという科学的事実。そして重要なのは、この比率が自然界の知恵によって決められているということだ。
私たちワクチン後遺症患者は、図らずもこの「あまり働かない2割」に入ってしまった。でも、それは決して社会にとって無価値な存在ではない。自然界が何千万年もかけて作り上げた、完璧なバランスの一部なのだ。
予測不可能性への対応力
動画で説明されていた「予測不可能性」という概念に、私は深く頭いた。働かないアリが存在するのは、予期せぬ事態に対応するためだという。
考えてみれば、今回のワクチン後遺症問題も、多くの人にとって「予測不可能」な出来事だった。健康だった人々が突然体調を崩し、原因不明の症状に苦しむようになった。こうした時こそ、普段は「働かない」とされていた人々の経験や視点が必要になるのではないだろうか。
私たちは痛みを知っている。医療の限界を知っている。社会の冷たさも知っている。だからこそ、同じような境遇の人に寄り添えるし、システムの改善点も見えてくる。これも一種の「非常時対応」なのかもしれない。
反応閾値の違いが生み出す多様性
動画で触れられていた「反応閾値」の概念も興味深かった。やる気スイッチの入りやすさが個体によって違うという話。これを人間社会に当てはめると、私たちのような体調不良者は、健康な時とは異なる反応閾値を持っているのかもしれない。
以前の私は、仕事に対する反応閾値が低く、すぐに行動を起こすタイプだった。でも今は、体調の変化に対する反応閾値が極めて低くなっている。わずかな体調の変化にも敏感に反応し、早めに休息を取る。これも一つの適応戦略なのだろう。
長谷川教授の研究が教えてくれること
動画で紹介されていた長谷川英祐教授の研究は、私たちに大きな希望を与えてくれる。科学的根拠をもって「働かない個体も必要」と証明してくれているのだから。
これまで私たちは、感情論や精神論で「頑張れ」「努力が足りない」と言われ続けてきた。でも科学は違う。客観的なデータに基づいて、多様性の重要性を教えてくれる。私たちの存在も、この多様性の一部として認められるべきなのだ。
ダーウィンの進化論と私たちの存在意義
チャールズ・ダーウィンの進化論についても触れられていたが、これも私たちにとって重要な示唆を含んでいる。進化とは「最も強い者が生き残る」のではなく「最も環境に適応した者が生き残る」ということ。
今の社会環境において、私たちワクチン後遺症患者は確かに「働けない」状態にある。でも、これは単なる劣化ではなく、新しい環境に対する一つの適応反応なのかもしれない。私たちの存在そのものが、現代社会の歪みや問題点を浮き彫りにし、社会全体の改善を促している。
羽アリの飛び立ち
~新しい社会への希望~
動画の最後にクイズとして出されていた「羽アリの飛び立ち」。これは繁殖期に女王アリとオスアリが一斉に飛び立つ現象だという。新しいコロニーを作るための大切な儀式だ。
私たちワクチン後遺症患者も、いつか「飛び立つ」時が来るのかもしれない。今は巣の中で静かに力を蓄えているけれど、いつか新しい社会、新しい価値観を作るために飛び立つ日が来る。そんな希望を抱かせてくれる素晴らしい比喩だと思った。
小学生でもわかる真実の力
この動画のタイトルにある「小学生でもわかる」という表現が、実はとても重要だと思う。複雑な理論や難しい言葉で煙に巻くのではなく、シンプルで分かりやすい科学的事実を提示してくれている。
私たちが社会に訴えたいことも、実はとてもシンプルだ。「働けない人も社会に必要な存在だ」「多様性こそが社会の強さだ」「誰一人として無駄な存在はいない」。これらは小学生でも理解できる、当たり前の真実なのだ。
最後に
~科学に支えられた希望~
ぶーぶーざっくり解説さんの動画は、私たちワクチン後遺症患者にとって、科学という確固たる基盤に支えられた希望の光だった。
感情論ではなく、科学的事実として「働かない個体も必要」と証明されている。この事実を胸に、私たちは堂々と生きていこう。今は休憩期間かもしれないが、いつか必要とされる時が必ず来る。その時まで、しっかりと力を蓄えて待っていよう。
そして健康な皆さんにも伝えたい。私たちのような「働かない2割」も、社会全体のバランスを保つために必要な存在なのだということを。アリの社会が何千万年も続いているように、多様性を認め合う社会こそが、真に持続可能な社会なのだから。
あいさつ
ぶーぶーざっくり解説さんの分かりやすい科学解説に心から感謝を込めて。科学の力で、私たちの存在意義を証明してくださり、ありがとうございました。