厚生労働省前での被害者たちの切実な訴え

はじめに

昨日、2025年8月26日は「薬害根絶デー」でした。
福岡大臣、大変残念な対応でした。

今回は2024年8月24日、厚生労働省前で行われた「薬害根絶デー」の活動を記録した動画から、薬害被害者たちの生の声をお届けします。薬害根絶デーは1999年に「薬害根絶誓いの碑」が建立されたことを機に始まり、毎年この日に薬害の根絶と被害者救済を求める活動が全国で行われています。

薬害根絶デーの背景と意義

薬害根絶誓いの碑は1999年8月24日、厚生労働省の前庭に建立されました。この碑は、サリドマイド、スモン、薬害エイズなどの悲惨な薬害を引き起こした反省と謝罪を込めて設置されたものです。薬害エイズ訴訟の東京地裁和解所見を受け、被害者遺族の強い願いから実現したこの碑は、「二度と薬害を起こさない」という誓いの象徴となっています。

被害者たちの具体的な訴え

MMRワクチン被害者の声

KKさんは、1991年にMMRワクチン接種後、息子が急激に体調を悪化させ、首から下が麻痺状態となり、翌年亡くなったことを証言しました。裁判で国とメーカーの非が認められたにも関わらず、20年以上経った今でも謝罪の一言すら聞けていないと訴えました。

薬害筋短縮症の実情

HAさん(薬害筋短縮症の会)は、乳幼児期に受けた筋肉注射によって起こった症状について語りました。一度死んでしまった筋肉細胞は二度と元に戻らず、膝が曲がらない、腕が上がらない、正座もできないなど、日常生活に深刻な支障をきたしている現状を説明しました。被害者たちは現在50~60代となり、残りの人生も短くなってきている中で、適切な治療を受けられる医師や理学療法士が見つからない状況も明かしました。

子宮収縮薬による被害

愛媛県から参加した被害者は、40年前に子宮収縮薬使用後わずか3時間で障害を負った経験を語り、薬剤の内容は変わっていないため、同じことが現在も起こり得ると警告しました。1992年から年3回の割合で厚労省と交渉を続けており、昨年12月から今年6月までの7ヶ月間で77件の副作用報告があったことを明かしました。

HPVワクチン被害の現状

UMさんは、中学3年生から高校1年生の間にHPVワクチンを3回接種した後、激しい体の痛みと苦痛に見舞われ、学校に行けなくなったことを証言しました。2022年から積極的勧奨が再開され、また新たな被害者が出ている現状を指摘し、厚労省職員に対して「私たちは数字じゃない。生きている人間なんです」と強く訴えました。

新型コロナワクチン後遺症

新型コロナワクチン後遺症患者の会のM代表は、2021年の接種開始から3年半が経過し、健康被害報告制度の問題点を指摘しました。医師が関連性がないと判断すれば報告されないという制度の根本的問題により、現状把握が進まない状況を説明しました。救済制度についても、約2年経った現在、否認という結果が次々に報告されていることを明かしました。
(2023年10月以降から否認されるケースが多くなっています。)

専門家の見解と提言

動画に登場した専門家は、新しい薬品の完全な評価は現在の試験では不可能であり、医師が患者に十分なリスクとベネフィットを説明し、共同意思決定(シェアードディシジョンメイキング)が必要だと指摘しました。しかし、現在のワクチン推進の姿勢は「医療行為として成り立っていない」と厳しく批判しました。

今後への課題と展望

レプリ○○ワクチンへの懸念

開発国や先進諸国で認可されていない問題、シェディングの問題、将来の安全性に関する問題などを指摘し、十分な研究と長期的な安全性データの収集が必要だと警告しています。

制度改善への要望

被害者たちは以下の点について改善を求めています

① 副反応疑い報告制度の根本的見直し
② 救済制度の迅速化と認定基準の改善
③ 医療従事者への薬害防止教育の充実
④ 電子カルテ保存期間の延長
⑤ 未成年の一般用医薬品過剰摂取対策

まとめ

薬害根絶デー2024では、様々な薬害の被害者たちが厚生労働省前に集まり、25年前の誓いが守られていない現実を訴えました。サリドマイドから新型コロナワクチンまで、薬害の歴史は繰り返されており、被害者たちは「薬害の連鎖を断ち切る」ことを強く求めています。

この問題は単なる医療行政の課題ではなく、国民一人ひとりの生命と健康に直結する重要な社会問題です。被害者たちの証言は、私たちに医薬品の安全性確保の重要性と、真摯な検証と改善の必要性を改めて気づかせてくれます。

今後も継続的な監視と改善により、「薬害のない社会」の実現に向けた取り組みが求められています。いつ、誰もが健康被害者になりうるのです。人ごとだと思わずに被害者たちの声に真摯に耳を傾け、過去の教訓を活かした医薬品行政の構築が急務と言えるでしょう。

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