最近、ワクチン政策や健康に関する情報を巡って、「情報リテラシー」が大きなテーマになっています。ですが、その“リテラシー(読み解く力)”がなぜ今これほど問われているのか。その背景には、「信頼できる情報がどこにあるのか分からない」という深い混乱があるのではないでしょうか。
例えば、心理カウンセラーの則武謙太郎さんが取り上げた動画では、政府がYouTuberに対しコロナワクチン推奨の広報活動を依頼し、3,200万円の予算が使われていたことが明らかにされています。
また、それとは別に厚生労働省が大手PR会社に約3億7,000万円もの委託費を支出したという事実も取り上げられていました。
驚くのは、その詳細な報告書の多くが“黒塗り”で非公開となっている点です。
こうした実態を知ると、「どれが本当の情報か分からない」「一部の意見が消されてしまうのでは?」と感じる人が増えるのは当然かもしれません。
つまり、“情報リテラシーの問題”は単に「ネットリテラシーが足りない」ことではなく、「そもそも公正で透明な情報が十分に公開されていない」「都合の悪い声・異なる立場が抑圧されている」ことから生まれていると言えるのです。
■ 情報リテラシーが今、問われている理由
• 政府や企業による情報発信に大規模な資金が使われていた事実
• 意図的な広報や“世論形成”プロジェクトの存在
• 公式資料やレポートの“黒塗り”=市民には見えない部分が多すぎる現状
• こうした状況で、個人が何を信じればいいのか、ますます混乱してしまうこと
私たち一人ひとりの“情報リテラシー”
それは、ただ「正しい情報を見分けなさい」と押し付けられるものではありません。
本当に必要なのは、色んな立場や声を知り、「なぜこういう発信や対策がなされたのか?」「なぜ異なる意見が排除されるのか?」
そうした“背景や構造にも目を向ける力”です。
特に健康や命、社会全体の安全に関わるテーマだからこそ、「答えはひとつ」と決めつけたり、「反対は全部陰謀論」と片づけたりせず、多角的な視点で考えることが安全な社会への第一歩だと思います。
本当の“情報リテラシー”は、「今ある情報が本当に中立・公平なのか?」と問い続けること。
消された声、小さな違和感、黒塗りで隠される現実――そうした“気づき”を大切に、これからも一人ひとりが主体的に考え発信していけたらと願っています。